「カフーを待ちわびて」
原田マハさんによるデビュー作。
原田マハさんは作家の中でも幅広い世代の方々から人気があり、柔らかく、ほっこりするラブストーリーを書かれています。こちらの映画の一番の魅力は、舞台が沖縄県ということで、真っ青な背景が広がり、清々しい気持ちになれます。日頃の疲れが溜まっていたり、リラックスしたいという方に是非見ていただきたいです。
澄み切った空と海、空気が頭の中で目の前に広がり、お話の展開も最後までわからない、先の読めないワクワク感も大好きな理由です。
簡単にあらすじを、私の視点で書きます。
まずはじめに、「カフー」とは、島の方言で『いい報せ』と『幸せ』の2つの意味があります。
主な登場人物は島でお店を営む明青(玉山鉄二)くん。島に現れる美しく女性幸(マイコ)ちゃんが、絵馬を通して出会い一緒に暮らしていく長閑で少し切ないおはなし。
明青が友人達と旅行に訪れた際、絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書きます。
数日後に見知らぬ幸という女性から、「私をあなたのお嫁さんにしてくださいますか。あなたにお目にかかりたく、近々お訪ねしようと決心しています。」という一通のお手紙が来るのです。
信じられない明青の前に、本当に現れる幸。なぜ絵馬からふたりが出会い、一緒に暮らすまでになるのか。その過程がとてもかわいく、愛おしく、そして二人の背中を押したくなる気持ちで胸が苦しくなります。オススメです。