思春期の甘酸っぱさが味わえるアニメ映画・時をかける少女

筒井康隆原作の時をかける少女・アニメ版映画が2006年7月15日に角川ヘラルド映画として公開されました。幾度となくこちらの小説は映像化されてきましたが、以前の実写映画を観た事もあり、さらに観やすいアニメという事でこちらの映画を鑑賞しました。17歳という年齢の紺野真琴は、ある事故をきっかけにタイムリープで時間を元に戻す事ができるようになります。学校に遅刻しやすい真琴は、そのタイムリープの能力で遅刻しないように画策したり、友達との人間関係が気まずくなるのを事前に解消する為に、この特殊な能力を使うようになります。

さらに、紺野真琴には、間宮千昭、津田功介の2人の男友達がいます。このところでもボーイッシュな主人公の性格が分かるのですが、 17歳といえば思春期ですし、異性への考え方なども変化していく時期です。主人公の周りのこの友達関係も、年齢的に思春期にさしかかることにより微妙に変化していきます。その変化を止めるために真琴はタイムリープの能力を使い始めるのです。

今まで簡単に時間を巻き戻せば解決していたことが、人間の自然な心情を変えることができず、結局タイムリープしてもトラブルを避けることができなくなったり、あるいはさらに状況が悪化するようになってしまうのです。何この映画の良い所といえば、主人公・真琴の青春そのものを自分も実体験できるということです。友情関係や恋愛感情などが混ざり合うこの世代の、甘酸っぱさがこの映画を観ると感じることもできますし、、個々のキャラクターの性格なども、しっかりと描かれているために映画に徐々に引き込まれていってしまいます。

学校生活の中で起きることなども丁寧に組み込まれているので、違和感もなく、すぐにキャラクター時に感情移入することができるのです。映画の長さは微妙のために、アニメ映画など作るのは難しいものですが、時をかける少女はこの時間内にうまくまとまり、非常に見やすく、終わり方も先の設定を自分で想像してしまうような良いラストシーンになっています。この映画は最初はそれほど人気もなかったのですが、口コミにより人気が出てきた作品です。子供が見ても大人が見ても楽しめる非常に良い作品だと思います。