エリートサラリーマンとダウン症の青年の友情!「八日目」

友情もので一番泣けました。
特に自分の感情を普段から抑圧しがちな人は感情移入しまくると思います神は七日で世界を作った。しかし実は八日目に作られたものもあった。神はその創造物を見てとりわけ満足したという……。

いきなりそうぶちあげる本作。その八日目の創造物とはなんなのか?

この映画を見ると、それがなんなのかわかります!そして十分納得もできます!

名作トト・ザ・ヒーローで知られそのくせ超寡作なジャコ・ヴァン・ドルマル監督。

彼の二作目であり、バディ(相棒もの)の大傑作がこの「八日目」です。

一言で言えば、「エリートビジネスマンとダウン症の青年の友情」を描いている作品です。

ダニエル・オートゥイユ演じるエリートビジネスマン・アリーは、セールス術に関する講演会開いて自信だの笑顔だのの大切さを語っています。

しかしプライベートはボロボロ。娘たちを連れて妻に出ていかれているだけではなく、月に一度のその娘たちと会える日すらも忘れて(!)仕事にかまけるような男なのです。

おかげで娘たちは来ぬ父を夜中まで駅で待ち、諦めて帰っていってしまいます。当然妻は激昂。もうしばらく娘たちに近づかないでとまで言われてしまいます。彼は子供たちの残していったおもちゃの拳銃を、暗い部屋でこめかみにあてたりなんかして自分のバカさを呪います。講演会の自信みなぎる姿とは真逆です(笑)。人生に迷いつつあります。

で我慢できず会社を早退。ぬいぐるみなんか買って妻の実家に車を走らす。しかし娘たち妻たちの前に姿を見せるガッツもない。黙って妻の家から去ります。

絶望した彼はまたも運転中に目をつむってハンドルから手を放す、っていう厄介な真似に出ます。

そんな彼がはねたのが犬でした。施設を脱け出していたダウン症の青年、パスカル・デュケンヌ演じるジョルジュになぜかなついていた野良犬……。

これで彼らは知り合い、ジョルジュを厄介な荷物のように感じるばかりだったアリーの変化が主に描かれてゆくようになります。

自分の本音を隠してビジネスビジネスやってたあげく自分の本当の人生見失ってたアリーが、感じたままに感情をむき出しにするジョルジュと過ごすことでどんどん人間性を回復してゆく。

僕も基本的に感情を圧し殺すタイプの人間なので、アリーの回復っぷりにはまあ泣かされました。

そしてふたりのピュアなピュアな友情!!

大のおっさんふたりが抱き合って「ぼくの友達」とか言い合って、それで泣かせる映画なかなかないですよ

まあ最高の友情ストーリーでした。